映画 : ワルキューレ

ワルキューレ プレミアム・エディション [DVD]、ご鑑賞。
ワルキューレというのは神の名前。ワーグナーの楽曲(YouTube)で有名でもありますが、本作では作戦名。
ワルキューレ作戦というのはドイツ内部での対クーデター作戦の名前。こういったプランまで作って常に備えるのが慎重な国家のあるべき姿なのか、独裁性の末期症状に対してなのか、というのは不明だが…。
映画はアフリカ戦線の戦場でシュタウフェンベルク将校(トム・クルーズ)が片目と右腕、さらに左手の指数本を失うところから始まる。
舞台はベルリンになり最初の暗殺作戦はコアントローの酒瓶に爆弾を仕掛け飛行機に乗せる所から描かれる。
作戦は失敗。ヒトラーのより側近でないと暗殺が難しいと反体制側の集会。白羽の矢が立つシュタウフェンベルク。
シュタウフェンベルクはヒトラーの傍に爆発物を運ぶだけの単なる駒ではなく、作戦将校だけあって暗殺後の体制作りについても意見を述べる。反体制側のお偉方は余計な口出しする反抗的な奴だな、という見方だったが。
そこで目を付けたのがワルキューレ作戦。という辺りからぐいぐい引き込まれた。

クーデターの面白さ?がしっかりと描かれています。曰く、我が部隊は体制側、反体制側のどっち側に着いた方が安全かすぐ決めて行動に移さないといけないのだけれども、情報も錯綜しているし今どっちが有利なんだ?、とかいうところ。
日本で言うと226事件もそうだけど関ヶ原の合戦もそうだよね?
実は小生、ナチス・ドイツには興味があって昔色々な本を読んでいた事がある。
兵器、制服、宣伝、演説、組織、等等。
どれもナチス・ドイツはその時代に於いて画期的な事を行っていたのだ。その辺も描かれています。制服、旗、隊列の美しさは魅力的に感じてしまうという悪徳。
この映画最後のテキスト表示でちょっとびっくりした。
本作とは関係ないですが、今、北朝鮮ではこの映画の様に…今も数々の暗殺作戦が立案中だったり失敗してる最中なのかもなあ。

ヒトラー暗殺計画 ウィキペディア(Wikipedia)

ヒトラー暗殺計画(あんさつけいかく)は、ヒトラーの政権奪取後、単独犯及び組織的なものを含めて少なくとも43回企てられた。

ヒトラー暗殺計画 – 1944年7月20日の暗殺未遂事件 ウィキペディア(Wikipedia)

本作の経緯がかなり詳しく記述されている。映画中の最も肝である会議室の着席順の図、爆破後の写真など。
同ページには酒瓶コアントロー爆弾の件も詳細。失敗の理由も記述有り。

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