映画:ウォーゲーム

ウォー・ゲーム [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]、鑑賞。
30thアニバーサリーということでBDも出てたので鑑賞。
1983年の作品なので中学生か高校生ぐらいの時に観たんじゃないだろうか?
確か小説ウォー・ゲーム (ハヤカワ文庫 NV 334)を先に読んだ記憶。
まだ日本ではパソコン通信の情報ですら、ようやく薄っすらと出てきた頃だと思う。
冒頭のNORADの核ミサイル発射要員の葛藤のシーンがすごいです。冷戦当時の極限の状態で…。
まずその基地への入り口が普通ではありません。ていうかこの映画が元になって、そういう秘密施設へのエントリーはいろいろな映画で模して描かれたんじゃないかな、というぐらい影響を与えのでは、とか思います。
そして空軍員はかなり厳重な検問、超地下へのエレベーター、そして分厚いドアを経て地下の内部の、大陸間弾道核ミサイル発射施設のコントロールルームに入ります。
そして緊急速報。色々なキーワードが伝達されてきて、それを二人で相互確認して。封を開けて。そしてそれがちゃんと一致してしまっていて。さらに二人が鍵を開けないといけないボックスがあったりして。
というようなすごい数の手順があって。しかもそれが全部規準通りで。いよいよ二人同時にキーを回さないといけないことに…。でも…。
だって、一歩間違えれば全面核戦争で核の冬で人類絶滅だからね。
この辺は
読書:アンドロメダ病原体
の序盤の話にも通ずるところがありました。
っていうかその当時どうやって?こういうのをリサーチしたんだろ?そしてNORADの地下核施設とかすごいロケーションなんだけどどうやってやったんだろ?
とにかく全編通してセットが見事です。NORADの施設から核ミサイル発射サイロのシーンまで。この辺はググれば今では色々分かると思うのですがリアルです。
IMDBによるとやっぱすごいお金かかったみたいです。

https://www.imdb.com/title/tt0086567/trivia?item=tr0733265
The NORAD command center built for the movie was the most expensive set ever constructed up to that time, built at the cost of one million dollars. The producers were not allowed into the actual NORAD command center, so they had to imagine what it was like. In the DVD commentary, director John Badham notes that the actual NORAD command center isn’t nearly as elaborate as the one in the movie; he refers to the movie set as “NORAD’s wet dream of itself.”

でもその映画序盤のシーンは今見るとその当時の冷戦下だったら本当に深刻だったんだろうけど。今じゃ余り伝わらないのかも。
主演マシュー・ブロデリック、そしてアリー・シーディも出ています。
映画に出てくる主人公の機種はIMSAI8080とかだったかな?で接続も音響カプラとかでした。
主人公の学校のコンピュータへのハッキングは、同じマシュー・ブロデリックのフェリスはある朝突然にのハッキングも思い出してちょっと小笑い。マシューは気軽に自分の成績落第しないように罪悪感無しですかさず変えちゃいますが…。アリーは…。
あるコンピュータ雑誌に載っていたゲーム会社のゲームが面白そうだったので、システムにハックするために電話(通話)でその会社に電話掛けてヒントを得ます。
その後、ウォーダイヤリング(War Dialing)とかで自動的に電話を連番で架電しまくってモデム接続可能なとこだけレコード残して。勿論電話タダ掛けしてるのですが、アリーが刑務所行きじゃん?て言いますが、18歳未満だから大丈夫!と軽く答えてます。面白きゃ何でもありのハッカーというか罪悪感の欠如と言うか。
そしてウォーダイヤルの結果得られた、幾つかのコンピュータにログイン。
またこの当時のシステムは具体的にどうだったか知らないのですが、ID、PasswordじゃなくてIDだけで繋がっちゃう描写なのね。これ本当だったんだろうか…?
そんでパンナム(って今は無い会社だよね?)の予約システムと繋がっちゃって、アリーと冗談でパリに旅行行こうか?とか言って予約しちゃいます。(この辺後で色々問題に…)
で、繋がったあるシステムに侵入しようとしても出来ず。色々試したけどログインは出来ず。ただ魅力的なゲームの名前らしきものの閲覧だけは出来ました。
以下のゲーム名はググってもテキスト情報得られなかったので画面見ながら手打ちしました…。


FALKEN’S MAZE
BLACK JACK
GIN RUMMY
HEARTS
BRIDGE
CHECKERS
CHESS
POKER
FIGHTER COMMBAT
GUERRILLA ENGAGEMENT
DESERT WARFARE
AIR-TO-GROUND ACTIONS
THEATERWIDE TACTICAL WARFARE
THEATERWIDE BIOTOXIC AND CHEMICAL WARFARE
GLOBAL THERMONUCLEAR WAR

でも結局ログイン出来ず。ゲーム出来ず。そして近所の大学のコンピュータセンターにいるオタクに質問しに行きます。コンピュータオタク達の風情も描かれてます。
で、そのオタクのグル的存在の人がこのシステムの作者のことを調べればいいんじゃないの?ということでFALKEN’S MAZEというゲームが一覧にあるのでそれを調べます。今だったらググればすぐかもしれませんが。図書館行ってあちこち調べたり、マイクロフィルムを閲覧したり…。
そして色々あってDEFCONがどんどんやばいことになっていって、いよいよ第三次世界大戦になっちゃうのか…。
あと公衆電話ハックする所とか妙にリアルなんですが、そんなに簡単に出来ちゃうんだろうか?
で、色々面白い映画なのですが、もしその公開当時にソ連側でこの映画を観た人はどう思っていたんだろう?
映画の最後はまさか人工知能的な所まで行ってしまうのですが、T2のスカイネットと同様なことが描かれます。

商品の説明
【ポイント】
ごく普通の高校生が偶然アクセスしてしまったのは、世界最大の核戦略プログラムだった……!
映画の言葉 “人間は時に間違える”
【ストーリー】
コンピュータ好きのごく普通の高校生デビッド。ある日彼が偶然アクセスしてしまったのは、ジョシュアと呼ばれる核戦略プログラムだった! 現実となったゲーム。果たして核戦争の危機は回避できるのか!
【キャスト&スタッフ】
デビッド…マシュー・ブロデリック
マキットリック…ダブニー・コールマン
フォルケン…ジョン・ウッド
監督:ジョン・バダム
製作:ハロルド・シュナイダー
脚本:ローレンス・ラスカー/ウォルター・F・パークス
●字幕翻訳:菊地浩司

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