読書 : ハゲタカ

ハゲタカ、読了。
題名の通りハゲタカと言われた投資ファンドがテーマ。NHKのTVドラマ版が非常に面白かったので文庫を購入。本作の前にちょっとTV版について。
柴田恭平と栗山千明があるビルの屋上で対決するシーンがあるのですが、その場所は関係者なら屋上の手摺と屋上の角の形に見覚えがあると思う。気づかなかったとしても言われれば、あーなるほどね、となる、と思うんだけど…。そしてわざわざこのシーンをこの場所で撮影するのか、というのは関係者以外はほとんど気づかない筈で、そういった裏側を理解するとかなり象徴的なシーンとなるはず。(ていうのを何で小生が分かるのかというとギリギリ関係者だったわけで。あ、もちろん小生がハゲタカ側ではないですよ。(^_-))
と思って検索してみたらこんな恐ろしいサイトが!

ハゲタカ 詳細ロケ地情報全国ロケ地ガイド:ドラマ・映画・特撮の撮影場所案内)
うーん。驚いた。ちょっと検索するとこんな恐ろしい情報まで見つかってしまうのか。上記を丹念に眺めれば何を言いたいのか分かるかも。
ちなみにドラマのエンドロールは空撮で真下をビル郡が通り過ぎていくのですが、これも関係者はあのビルとあのビルか、と分かる仕組みになっています。
閑話休題。
映画ウォール街や、ライアーズ・ポーカーなど証券、投資モノはちょっとしか触れたことが無いのですが面白かった。
バルクセールの様など痛快。いかに日本の銀行が遅れているか。日本人にはこういう肉食系の仕事は向いてないんじゃないか?とまで思ってしまうほど非情な世界。
非情な世界なのだがこの業界は出てくる用語は面白いものが多い。例えば、チェリーピッキング方式、ゴールデン・パラシュート、ラスト・ウォッチとか、ぐらいまでだったかな?本作にも出てくるのは。特にラスト・ウォッチというのはひどいです。
面白かったので一気読み。続編も文庫だったので購入。第3弾目は文庫化されておらず近所のブックオフで購入。
参考:
読書:マネー・ボール(ライアーズ・ポーカー―ウォール街は巨大な幼稚園について関連)

実は著者のマイケル・ルイスの本は他にも読んだことがあり、元シリコン・グラフィクスでネットスケープ社に大投資した、ジム・クラークについてのルポ、ニュー・ニュー・シングとか、著者自身が就職したソロモンブラザーズでのことを綴った、ライアーズ・ポーカー―ウォール街は巨大な幼稚園なども非常に面白かったです。

読書:投資銀行残酷日記
  

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