読書:ジグソーパズル バイきんぐ 西村 瑞樹 (著)

  • Posted on
  • by
  • in

ジグソーパズル バイきんぐ 西村 瑞樹 (著)

お笑い芸人、バイきんぐの西村氏が書いた連載エッセイ集。

読後感が不思議、としか言い様がない。非常に不思議な味わい。
文体が凄い筆力が有るわけでもなく、無いわけでもなく。不思議な面白さ多数なのですが。

私の筆力では到底説明が出来ない何とも言えない不可思議かつ味わいのある文章...って何のことやらですよね?

連載していたエッセイらしいのですが連載時だったら気にも止めない回に当たってしまうかも。でもこうして一冊にまとまってみるとちょっと超絶不思議で奇妙な...、って説明出来ん!

バイきんぐ初期の頃はつまらない方、ネタを書かない方などと言われていたが段々サイコパスな面もTVで小峠氏が紹介し始めて。
今ではすっかりキャンプ芸人で広島ローカル局ではキャンプの冠番組持ってるぐらい。たまにフジテレビ深夜で放送されてますが。

そんな彼のエッセイ集なのですが...

本著紹介文

奇才あらわる。
「バイきんぐ」のじゃないほう芸人、西村さんの最初で最後の初エッセイです。
小峠さんよりも先に書籍を出版。
社内の反対を押し切っての刊行です。
はっきり言って、売れる期待は全然していません。
ただ、キャンプだけではない、西村さんの"無駄な才能"を楽しんでいただけると幸いです!
有益な情報はほとんどないですが、読むとほんの少しだけ元気がでます。

■終わらないジグソーパズル
暇な時に僕はジグソーパズルをやる。本当に気が向いた時だけなので年に2、3回くらい。年に2、3回なら結構やっている方ではないかと思う人もいるでしょうが違うのです、僕はまだ完成してない1000ピースのジグソーパズルを年に数ピースずつ、気がつけば14年という気が遠くなるほどの時間をかけてやっているのです。
1日1ピースやるだけでも3年もしないうちに完成しますからね。「完成させる気がないだろう」?とよく言われますが14年の間コツコツ数ピースずつやっているし、その間4回引っ越しして、そのたびに毎回作りかけのまま梱包しては開梱を繰り返し、ホコリがかぶればパズルを吸い込まないように掃除機をかけ、謎のちぢれ毛が紛れ込めば丁寧に取り除き、それはもう大事に扱っているのです。いつか完成するのを夢見て。(本文より)

もう一つ、本文帯をテキスト起こししてみた。

こうしてカーテンなしで始まったこのアパート生活。
もともと掃除が嫌いな僕の部屋は次第に散らかっていき、3年目には足の踏み場もないほどになり、
人が来た時だけ物を端に寄せ、ブルーシートで覆い隠すようになった。来た友人には
「死体でも隠しているのか?」と必ず言われたものだ。
ただ、このセリフはあながち間違ってはいなかった。
なぜならある日、部屋の玄関の扉を開けると猫が死んでいたことがあった。
猫は死ぬ前に姿を消すというのを聞いたことがあるけど、
何もよそ様の玄関先を死に場所に選ばなくてもいいじゃないかと思った。
でもさすがにかわいそうなので玄関先の土のスペースに埋めてあげたから結局死骸を隠していることになる
(本文より)

どんなエッセイがあるのか軽く分類してみた。

  • 普通の何てこと無い日常の風景(これはこれで味わい深くて良い)
  • 内容が美しかったり、面白かったり、感動させるもの
  • 芸人ならではの芸人じゃないと知り得ない世界の紹介
  • 相方小峠さんとの関係性
  • ちなみに小峠氏に触れているエッセイはたまに出てきます。お笑いについてもしかり
  • キャンプネタ
  • 普通かと思ったらオチがクレイジーでぶっ飛んでてやばいもの(しかもラスト一行で!)
  • 散々フリを効かせといてオチがどう考えてもそっちじゃなくて、あっちの件触れないの?編集もこれでOKなんだ...
  • 謎の分析をし始めるもの
  • 明らかにサイコパスな内容なのだが淡々と普通に綴っていて、それが逆に怖かったり、面白かったりするもの
あーすんごい説明しづらいよーこの本!
普通のエッセイとかに飽きてる人、お笑い好き、バイきんぐ、西村ファンは必読!

再三になるけど非常に不思議で奇妙な味わいなエッセイ集です!