アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)、読了。
著者は、町山智浩。ブログの「ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記」が有名ですが、私にとっては、雑誌 映画秘宝を作った人、という印象が強いのです。映画秘宝は月刊ではなかった頃から愛読していたので。
または、映画秘宝に連載していた、Yesterday Once moreというコラムの著者という印象が未だに強いです。昔は毎月町山さんのYesterday once moreが読めたのですが。
Yesterday…は、読みやすくかつウンチク感もたっぷりな映画批評コラムだったんですよ。
映画の背景やらインタビュー記事やらの周辺情報が異常に濃い。調べ過ぎ。
その周辺背景情報を盛り込むという「映画評論のスタイル(Wikipeida)」は蓮見重彦のとは真逆なんすね。へー。
んで、本書ですが、余りにも救いが無いオマヌケ天国のアメリカさんですが、本当に救いが無いのは日本かも…米国の自由民主主義、競争社会って…と考えさせれるオバマと麻生の違い、池田信夫ブログ、つった印象すか?
Yesterday once moreは書籍化されています。
映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)
でもこれ掲載されているのは、
第1章 『2001年宇宙の旅』映画史上最大の「マジック」のタネ明かし
第2章 『俺たちに明日はない』『卒業』『イージー・ライダー』ニューシネマという反乱
第3章 『猿の惑星』猿が猿を殺すまで
第4章 『フレンチ・コネクション』『ダーティハリー』アウトロー刑事の誕生
第5章 『時計じかけのオレンジ』レイプとウルトラ暴力とベートーベンがオレの生きがい
第6章 『地獄の黙示録』戦場は本当に「地獄」なのか?
第7章 『タクシードライバー』孤独のメッセージ
第8章 『ロッキー』70年代をノックアウトした男
第9章 『未知との遭遇』星に願いを
と少ないのですが。これだけでも異様に内容濃いですよ。これ読んだらもう一度映画がみたくなること請け合いです。
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