四十七人目の男、読了。
めっちゃけなしたい気分とこいつぁすごいもの読んじゃったよという気分が入り交じった複雑なアンビバレントな感じ。
確かに一部の日本描写はそれはもう、とてつもなく間違っている。毎日英字新聞のwaiwaiコーナーの反日誹謗記事問題?にからんでたライターを著者が全面的に信頼して情報ソースとしちゃっていたらしい…。
でもありがちなハリウッドのヘンテコ日本描写とも違い小説なので微に入り細に入り細かく描写していくのだが、それがなんだかなぁ…という感じなのでヘンテコ映画とも違ったクレイジーな味わい。その辺りのテイストレスなテイスト、おいらは結構気に入ったねー。
という上記のようなことにとらわれると今までのスティーブン・ハンター著作の中では最も駄目な作品でしょう。著作は全部読んでないけどね…。多分ね…。他にも確か初期の発表作にはイマイチな作品あったはずだけど。
で、上記なようなヘンテコ描写を面白いと受け取れれば、剣術の修行とか謎のヤクザ軍団との刀剣をメインの武器とした実戦とか有り得ないワールドのブッ飛び具合にも付いて行けるというもの。って大分スレてるというかヒネクレタ感想かもね。これ。
著者が日本映画(とくに侍映画)にドハマリして日本研究というか侍オタクになっちゃって研究しまくった挙句に書いちゃったのが本作、という事情らしいっす。本作冒頭の著者の謝辞も日本映画、侍武士映画の俳優陣から監督陣の錚々たる名前を並べちゃっているし…。
まぁ一種のトンデモ本の類、つっても間違ってないかもな。てか大丈夫かな?スティーブン・ハンターさんよぉ~。
で、内容ですがボブ・リー・スワガー・サーガシリーズの一作、なのですが父アールの過去の秘密も。出だしは現代とアールの時代の時間軸がクロスして進むフラッシュバックで。その後現代の時間軸で進んでいく。一本の刀が歴史、国、、文化、家族を超えそしてそれに翻弄されていく人々。刀剣に関する描写も相当オタクっぽい。
↓スティーブン・ハンター著作で昔読んだやつ。
読書:最も危険な場所
極大射程
ダーティホワイトボーイズ
ブラックライト
悪徳の都
真夜中のデッドリミット
クルドの暗殺者
コメント