読書 : 華麗なる一族

華麗なる一族、読了。
上中下それぞれぶ厚い3巻の大作だが一気読みでした。女系家族より読みやすい。ちょっと前にキムタク主演でドラマやってましたが、キムタク?ケッ、って感じで見なかったのは調度良かったのかも。でも番組宣伝で見ていた北大路欣也演じる万俵大介はかなりイメージに合っていると思う。というのは現在放映中のドラマ「官僚たちの夏」の総理役の演技から連想してるのですが。
やっぱドラマも見たいかも。。。小説の顔の描写からすると、鉄平をキムタク演じるというのはありえないのだが。
華麗なる一族、というのは万俵(まんぴょう)家のこと。祖父が築いた万俵財閥を経営している一族。父、大介が財閥の中心である阪神銀行頭取。長男鉄平は万俵特殊鋼の専務。次男銀平は銀行の融資課の課長、だったかな?その他女子3人。

父の大介は冷徹過ぎるほどのオーナー頭取。大蔵主導で銀行の再編の動きがあるが阪神銀行は都市銀としては10位、どう考えても不利な合併になりそうなのを阻止したい所。
長女の夫は大蔵省エリート。元銀行課であり現主計課。鉄平の妻は大物政治家の娘。その他銀平、女子2人も閨閥結婚をさせられるのか。銀行、官僚、日銀などの内幕、裏側事情などこれまた山崎豊子ならではの取材量と緻密な描写。
いわゆるMOF担という言葉はまだ?出てこず、「忍者」となっているのも面白い(MOF担というのは銀行内の大蔵省情報の担当者のこと)。大蔵忍者とか日銀忍者とか。
それぞれどす黒いプレイヤー達が、朝な夜なとどす黒いゲームをプレイします。その中で鉄平の熱意や二子と一之瀬の恋など清涼剤もあり。

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