DVD:トゥモロー・ワールド

トゥモロー・ワールド鑑賞。
2027年。18年間も新生児の誕生が無い、生殖能力を失った人類。最年少の子供が死んだだけで世界的なニュースになる。ロンドン。そして爆破テロ。自殺薬は政府配給。街中に檻があり人が入れられていて、機動隊が盾を持って人を押し返している。
そんな救いのないオープニング。
荒み切った未来観、世界観。アンチユートピア、デストピア。ブレードランナーまで未来チックではなく埃っぽく薄汚れているか、廃墟。同じロンドンが舞台のマックス・ヘッドルーム 劇場公開版(TVシリーズ版ではなく、劇場公開版の方ね)を思い出す。
警察の圧制っぷりは映画「サルバドル/遙かなる日々 (特別編)」の軍隊なみ。
意味も無くとっ捕まり、紙っぺらの価値も無いほど簡単に路上の檻に入れられるか射殺されます。そんな中をうろちょろ行動する恐怖ったら無いでしょう?
ラストの戦闘シーンはプライベートライアン、ブラックホークダウンの系譜を辿ったリアルさの追求ではないだろうか。主人公が戦闘中のビルを降りていくシーンは現代不条理舞台劇を思わせる変な感じです。そんな舞台劇は見たことありませんが…。が、それくらい異形の光景の世界観はあっぱれ。その後のラストは蛇足かも。

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