闘うプログラマー ビル・ゲイツの野望を担った男達読了。
(その当時?)地上で最も複雑なもの…WindowsNTを作った人たちの物語。その複雑さ、コードの長さから人間一人の頭では全てを理解することは出来ない、とまでされたOS。
それを作る過程を克明に描いている。
プロジェクトの立ち上がり。地獄のような労働時間。営業と開発のバトル。増えていくメンバー。ビルド、テストの連続。迫り来る納期。混乱。完全なるデスマーチ。
Windowsがちょうど伸びてきた頃なので、社員もストックオプションで大金持ちになる人続出。ポルシェやフェラーリを買ってストレス発散するのですが、全く家に帰れないぐらい忙しいと。やっと家に帰れたと思ったら電気も水道も止まっている…。そんな地獄のような生活…。
それを指揮した伝説のリーダーがメインですが、それ以外の人にもかなり綿密にインタビューしてます。よくこんなのにMS協力したなぁーと。後書きを読んで分かりますがほとんど全面協力だよね、これ。この本が出版された当時でこの内容はMSあっぱれと思った。
あと印象に残ったフレーズがありました。官僚主義について。官僚主義は足りなくて危険なくらいがちょうどいい、とかそんな感じのことが書いてあったような…。正確に覚えてませんが…。
でもこの本を読むと、WindowsNTをベースにした2000、そして今のXP、Vistaの仕組みがちょっとだけ分かると思うよ。こういう仕組み、機能なのはそれぞれバトルがMS社内で繰り広げられた結果なのだなー、とかが分かります。
コメント