JIN―仁 (第1巻) (ジャンプ・コミックスデラックス)
現在第14巻。借りて全部読みました。こないだのスーパージャンプでTVドラマ化の発表。
集英社 JIN-仁- 公式サイト
現代の脳外科医、南方 仁が幕末にタイムスリップ。巻き込まれ型で医療を施していきます。根っからの医者なので積極的に治療しようとします。現代の最新科学、医療知識が全く通じなくて最初は異端と見られます。でも実際、効果的なので徐々に巻き込む人も、医療もさらに政治的にも規模が膨らんでいきます。
さらに抗生物質(ペニシリン)の精製や医療器具の開発にまで手を付けていき…。この辺は完全に設備や原材料が不足している江戸幕末の中、徐々に手を広げていくのですが、この過程がとてもリアル。手術用具、手術服、さらに抗生物質の運搬方法から何から何まで…。科学考証はかなり正確、だと思います。特にペニシリンの精製はかなりの話数、巻数をまたがってまで描かれており徐々に進化していきます。
それだけペニシリンが歴史上でインパクトがあったということでしょうか。Wikipediaによるとペニシリンが最初に発見された抗生物質で、さらに青カビから発見されたということで原材料も江戸時代でもなんとかなりそうだし。
抗生物質(Wikipedia)
ペニシリン(Wikipedia)「第二次世界大戦中に多くの負傷兵や戦傷者を感染症から救った」
庶民の暮らし、吉原、などなど江戸の市井もかなり細かく丁寧に描いており、南方と江戸の人々の絡みも時代劇漫画というか江戸人情ものの楽しみもあります。
さらに勝海舟や坂本竜馬やら歴史上の人物と接触するようになり、徐々に歴史が…。この辺のタイムスリップものの王道の歴史変化についてはまだ微妙な感じ。
最新科学知識を持って過去に戻る、というのは以前妄想していた、下記のメモにかなり近いかも。
メモ:思考実験:スジャータのコーヒーフレッシュ復活までにかかる時間
現代の知識を持ちながら過去にタイムスリップする話を探しています …(Hatena)
↑こんなのも見つけた。
映画:バタフライ・エフェクト
↑これは最新知識を持って、というのがちょっと違うかも。ひたすら人生やり直し系。ほぼ自分の身の回りのみの繰り返しで歴史的なインパクトとか科学知識の時代による差異などは描かれない。
DVD:スライディング・ドアもそんな感じです。でもバタフライはシリアスですが、こちらはコメディ&ヒューマンで笑ってほのぼの。
リプレイJ(Wikipedia)
リプレイJ 1 (1) (BUNCH COMICS)(Amazon)
↑リプレイが原案で日本を舞台にした漫画なんかあったんだ。Wikipediaによると原案と違ってそんなに回数繰り返さない模様。
リプレイも人生やり直し系ですが、地球的規模でインパクト与えるやり直しの回が出てきます。
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