映画:Winny

Winny
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Amazonでの紹介文

2002年、開発者・金子勇(東出昌大)は、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発、試用版を「2ちゃんねる」に公開をする。彗星のごとく現れた「Winny」は、本人同士が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出、次第に社会問題へ発展していく。次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕されてしまう。サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光(三浦貴大)は、開発者金子氏逮捕の報道を受けて、急遽弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまう…。©2023映画「Winny」製作委員会

★4.5 IMDb 6.6
2時間6分 2023

先端技術を理解せず潰す警察。
その後torrentやTorやBitThief出現してきたが…。

勿論、包丁を制作するものと包丁で人を刺す議論も出てくる。

未来の技術者を潰して良いものか?と弁護側。

そして、子供時代の彼が電気屋の店頭でPC-8001を触る姿…。
そして、マイコンに夢中な子供と大人が自由に接する姿…。

この辺は、オレも全く同じで子供の頃の記憶…

すがやみつるの「こんにちはマイコン」がチラっと見えたり、あの頃全盛期を誇った雑誌ネットランナーやピーコ系雑誌、雑誌I/Oなどが小道具としててんこ盛りだったのはリアル。

下記の自分のブログ記事を思い出しました。

デジタル: マイコン、ファミコン、ゲーセン。雑誌アスキー、ログイン、遊撃手、BNN(Bug News Network)、高校部活、大学時代の思い出です…。(漂流記かも…): その1
https://ivva.info/blog/archives/2018/0724053021.html


を思い出しました。

金子さんと弁護士のアクリル板の穴開きの接見では。
カンパの通帳を見せる。
文字欄に応援のメッセージが!

そして、もう一個のストーリーが絡み合っている。
愛媛県警の裏金作り。たった一人だけ吉岡秀隆は裏金作りに協力していない…。

Winnyによってバラ撒かれたウイルスをあたかもWinnyの所為として報道。
金子はあと2行付け加えるだけ、たった5分で脆弱性が改善出来るんですよ!と弁護士に訴えるが…。

弁護士に金子さんに取ってWinnyって何ですか?と聞かれるが、それは僕の表現なんです、と。僕はプログラムでしか会話できないので、と笑いを取るが。

たった2行が改善出来ずに深夜自分の部屋で苦悩する姿も。

弁護士事務所ではWinnyの裁判での説明文に苦労する。
弁護士の一人は全く頭に入ってこない、と言う。裁判官も私と同年代でネットも技術も全く分からない超アナログ人間なんですから!私が理解出来なかったら無理ですよ!と…。

吉岡秀隆は愛媛県弁護士会に訴え、記者会見に応じる事に。
盗聴には気をつけてください。そして前の晩はホテルに泊まってください、と言われる。
家の外を見ると謎の車が止まっていて、おそらく監視されている。
その車を何とか巻いてホテルに。

記者会見で若い警察官は頑張っているのに、正義感で入ったのに、膿は出し切らんと!と訴える。

家には投石もされてガラスが割られる…。

この2つの関係無い様に見える2つの事件が絡み合っていく…。

弁護士事務所で模擬裁判の練習。金子に向かってP2Pとはなんですか?
と聞くと…。P2Pに対する言葉としてクライアントサーバ方式、クラサバは…と延々始まってしまうので、あかんと突っ込む弁護士。

P2Pを一般の人に分かる様に練習した文言で辿々しく裁判所で弁論。フリーネットなどについても。

裁判所に判決を聞きに行く際、裁判所前、そして傍聴席にも阿蘇山大噴火がいるのに小笑いw。

そして判決。

最後の文字での表示は泣ける。

そしてエンディングロールではその後の金子氏の動画が流れる。

東出昌大の朴訥な演技は、金子さんの技術をひたすら信じて、ただ開発したかった事を上手く演技していると思う。

Winny (2023年の映画):概略
https://ja.wikipedia.org/wiki/Winny_(2023%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)#%E6%A6%82%E7%95%A5
概略
42歳で亡くなったプログラマー・金子勇が開発したWinnyにまつわる実話を描く映画。主演の東出には「複雑な事件について7年半に渡る裁判を闘った金子勇という人の物語」と説明されたという[1]。

主演を務めた東出昌大は事件や共有ファイルについては無知であり、怪しい人なのかとも思ったというが、壇俊光著のノンフィクション『Winny:天才プログラマー金子勇との7年半』と映画の準備稿を読んで、役作りのため、約18キロもの増量[2]や、遺族や関係者たちへの取材、模擬裁判なども経て「今も自分の中に金子さんがいる」と語るまでに至った[2]。弁護士の壇俊光役は三浦貴大が演じ、開発者の権利と未来を守る弁護団と、警察・検察側の権力やメディアとの戦いを映像化[2][3][4]。壇によると約7年の話を2時間にまとめるため、細かな逸話は脚色も交えているという。

下記は技術的な所での私の所見。

裁判後に弁護士がネットを見ているのですが、そこにはYouTubeの記事が…。
YouTubeなんか最初は(今もか?)著作権違反の巣窟、最大のサイトだったのですが、米国はフェアユースで乗り越えた。

そもそも検索エンジンはホームページの内容をクローラ(ネット上を徘徊して情報を集めるロボットの様なもの)が、対象を検索出来るようにデータベースに溜め込む、ていうか丸ごとコピーする。これも著作権違反。日本の検索エンジンも初期はサーバを日本じゃなく米国などに置いていた記憶…。

GNUのソフトダウンロード(例:GIMP)はサーバからの直DLとtorrentからのDLも選べる。
オープンソースのブラウザ(Brave:Chromiumエンジン)は最初からtorrentとTorも機能として付いている。

下記はBraveについて書いた自分のブログ記事。

「brave」というブラウザでYouTubeで広告が一切表示されないのでYouTube Premiumに課金する必要無いかもしれない…&ブラウズするだけで暗号通貨もチョビっと貯まる
https://ivva.info/blog/archives/2021/0918011741.html

Winnyは大規模サーバへのソフトの展開、その他の応用性など考えたら潰すべき技術じゃなかったと思う。

映画中にも出てきますが、NapsterやWinMXと違って違法性は無い、どころか応用技術として発展させてたら…。

skypeも元はと言えば、

Skype:概要
https://ja.wikipedia.org/wiki/Skype#%E6%A6%82%E8%A6%81
「初期はP2P技術を、現在はクラウドベースのシステムを利用したクロスプラットフォーム対応のコミュニケーション・ソフトウェアであり[6]、無料で提供されている。比較的低速な回線やファイアウォールの内側でも高音質の安定した通話を実現できることが特徴。」

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