読書 : 神様ゲーム

神様ゲーム読了。
恐ろしいのは最後だけでそれ以外は児童向けファンタジーの体。この刊のラインナップは本当に児童向けでもある。
本のカバーから装丁も児童文学の様(本記事最下部のアマゾンへのリンク画像を参照のこと)。講談社ミステリーランド刊でそのシリーズのコンセプトは「かつて子どもだったあなたと少年少女のため」、らしい。ほとんどの漢字にルビが。恐らく小学低学年レベルまで。なのでほとんどルビ有りなのですが鬱陶しくなく読みやすい。ということは装丁から文字まで相当気を使っていると思料。内容はきちんと児童文学で低学年の児童が読んでもしっかりと理解できて面白いはず、なのですが…。なのですが恐ろしい…。
転校してきた友人は自分のことを神様と言う。主人公があの手この手で質問して突っ込むが神様?なので回答の全ては用意されている、あるいは人間にはまだ理解できないよ、の類だが子供同士の会話が上手いので引き込まれる。本当に神なのか賢すぎるアンファン・テリブルなのかは藪の中。この手の神様問答だとSFの…えーと…山田正紀の「神狩り」が秀逸だったかな。あとはと学会山本弘の「神は沈黙せず」とかかな、ってそれらまでは奥深くないか。子供同士の会話だし。でもそれが本質を突いてるように見える。
どこで読んだのか失念したが著者は児童が読んだら嫌なトラウマになるような読後感を残すように編集部から依頼されたと。
児童どころではなく大人の小生でも嫌な読後感。いや大人だからこそ児童よりも一層嫌な読後感を得たのだと思料。
児童から大人までの読者層をしっかりとした読み応えで飽きさせ無いのはすごい。だが上述のように大人だからこそ理解できる怖さを理解しないまま怖いなーと思って読んだ児童が大人になってこの意味を初めて理解した時の衝撃!まさにトラウマか?ってトラウマの意味良く知らないんですけど。児童の時に読みたかった!と思うってことは…。江戸川乱歩の少年探偵団シリーズとかを再読した方がいいのかもね、と思った。
とこれ以上は余り語れない内容か。どんでん返しにはやられた。
うーんこれは語りたい!というかあの件に関して触れたいのです…てか相談したい。うーん。読んだ人は連絡下さいね。
.∵・(゚∀゚)・∵
あとこの本読んだのかなり前…(‘A`) …。読書メモ溜まり過ぎだ。
  

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