SAS戦闘員―最強の対テロ・特殊部隊の極秘記録〈上〉、読了。
読むのに長いこと時間かかりましたが。いや、面白いのですが、最大の読書時間である通勤電車をほとんどポッドキャストに費やしているため…しかもお笑いの深夜放送…電車内でニヤニヤ…は、さておき。
本書は、「読書:ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録」の続編(時系列的には本編の方が時代が前の物語ですが)です。ブラヴォー・ツー・ゼロはイラク戦争の時の話ですが、本編は著者の生まれからクウェート侵攻、の当たりまでの話です。
イギリスの労働者階級の生まれでそれもかなり極貧。親も無く親類に預けられ犯罪を繰り返す少年時代。だが兄を見習い陸軍へ。そして地獄中の地獄であるSAS選抜試験を通り究極の特殊部隊の世界へ…(試験は1回落ちてます)。
専門用語、略語が多いので読みづらいかと思われます。ですが、著者の行動、文章にはユーモアもありその点では読みやすいとも言えますが。ブラヴォー・ツー・ゼロが面白かった人、特殊部隊の内情を知りたい人にはこれ以上の文献は無いのではないでしょうか?
極限中の極限の日常なので現実とかけはなれ過ぎていて、かつ軍以外の生活も多少触れられていますが、そのギャップが激しすぎて…。
しかし陸軍の装甲車内には紅茶のタンクがあったり、ジャングルでのキャンプでもまず紅茶、みたいにイギリス人って本当に紅茶好きなんだねぇ、と思った。
後書きには内容が危険すぎて国防省から出版禁止の訴えがなされた顛末が書かれており、それまた面白し。後書きではおそらく裏取引で…みたいなことらしいす。
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