映画:戦場のメリークリスマス

映画:戦場のメリークリスマス、を鑑賞@アマプラ。観たのは何回目かな?
そんなに超多数回観てる訳じゃないのと超久々なので色々と発見もあったし、超面白かった!

戦場のメリークリスマス, Merry Christmas, Mr. Lawrence

戦場のメリークリスマス, Merry Christmas, Mr. Lawrence

坂本龍一が音楽だが北野武の映画のソナチネなどの音楽に非常に似ている曲がある。

時系列から行くと久石譲が影響されてたのかもしれないが、全く影響されてない独自で自然に似たのかもしれない。

ググると同じ感想多数、だが真相不明…。

Wikipediaだと坂本も北野も自分で演技酷いから嫌になっちゃってフィルム奪って燃やそう、とかのエピソードもありますが。

二人の演技は非常に良い。

坂本の国粋右翼主義者の厳密な作法と。だがボウイの意外性のある行動と魅力に逆らえない様の同居と。
北野の田舎出身と思われる朴訥さとそんざいさと、乱暴さと。旧陸軍の暴力主義。住職でもあり読経もする様の同居。

この二人の内面の二面性と。
ボウイの幼少期がたっぷりと描かれるのは全く覚えてなかった。

戦場のメリークリスマス, Merry Christmas, Mr. Lawrence

最後の武とロレンスの会話も素晴らしい。北野がいつも通りの眼をしばしばさせたり鼻をすすって音を鳴らす様とかは日本の北野を知っている人と、外国人で知らないで鑑賞した人には印象の違いが感じ取れるはずだが、それすらも良い。

そして二人の最後の会話は東京裁判の小さな縮図の様。

ロレンスは唯一日本語が喋れる将校だったので仲が良い、とも悪いとも言えず付かず離れずの微妙な関係が終始貫かれているのだが…この今までの関係が、この最後の会話に非常に効いてくる!

切ないというか無常というか悲しさも絶望も…色々な感情が詰め込まれてる、がそんなに長くないシーン。

本作は色々な良いシーンが詰め込まれまくってますが、それらが最後のこの会話に全部効いてくる!

そして二人の別れの途中からあの曲が流れる。

そして最後に武の大写しの笑顔の顔とあのセリフ。そこで映像が止まり。
そこでメロディの音が大きくなる…。

究極のクライマックスというかカタストロフィというか…。

ミステリーの謎解きとか最後のネタバレシーンとかのドカン、と来るようなシーンとも全く違くて。

しみじみとした、が心の奥深くに染み渡る。

名作です。またいつか観たい。

戦場のメリークリスマス, Merry Christmas, Mr. Lawrence

戦場のメリークリスマス, Merry Christmas, Mr. Lawrence

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