スラムドッグ$ミリオネア [DVD]、鑑賞。
映画!これこそ映画だ!
インドを舞台にした映画というとダンスミュージカルシーン入の…。といういわゆるインド映画では無いですよ。トレインスポッティングのダニー・ボイル監督。
スラム街で生まれた少年。悲惨な生い立ち。時間軸は取調室から。
彼はクイズ・ミリオネアのインド版に出場。まともな教育なんか受けてないはずなのに難問にどんどん正解。
とラスト1問で時間切れ。続きは明日へ。となりますがTV局を出た途端に警察に連行される。お前みたいな奴がこんなに正解出来る訳ない、インチキだろ、と取調べ。虐待。
何でこの問題の答えを知っているのか?と問い詰められ、それぞれの答えを知っている理由がカットバックで挿入され、生い立ちが語られて行く。
宗教に関する問題も幼い頃に悲惨な宗教闘争に巻き込まれた経験から。
ケンブリッジ・サーカスがUKのどこにあるか?という問題もサポートセンターでバイトしてるから。携帯会社のサポセンのオフショア施設なので、UKからのコールが回されてくる。壁には地図が貼ってあるし。
この辺は小生の昔のエントリの裏モノジャパンの出会い系サイトのサクラのバイトをすると日本中の地理に詳しくなる、というのとちょっと似てるかも。
あと昔、米国友人が米国から国内番号と思しきサポセンに電話したのですが。繋がった先がすごいインド訛りで、さらに背後に生活音がして赤ちゃんの鳴き声が聞こえたことがあったとのこと。
おそらくサポセンから家庭にオンラインでアウトソースしてるっぽい。
この場合は実際にはどこの国に繋がっているか分からないけど…。
あと日本国内でも沖縄とか富山、北海道にコールが回されたり。ふとした会話、訛りで場所を感じてしまうらしい。104の番号案内も渋谷の地理を北海道の人が詳しくなったりとか。
あとオフショア、って言い方が失礼だからオンショアじゃなくて…なんだっけ…ああそうだグローバルデリヴァリーって言い方を変えたベンダーがあったな…(そこに勤務する先輩談)。
金融用語のオフショアではなくて開発とかIT系の用語ね。
CNNも確かForeignという用語は禁止でinternationalとか言わないといけないんじゃなかったかな?
だいぶ話それたな…。閑話休題。
クライマックスのカタルシスは凄まじい。究極のラブストーリー。
全てが最後に繋がる所は見事。ジャマールの兄のラストシーンもきっちりと対比させているので切なさ大爆発!。
インド映画おなじみのダンスシーンは…。これは詳しくは言いませんが、ミュージカル映画で失敗してるのだとダンスシーンで急に冷めちゃう場合ありますが。これは興奮冷めないで観られた。ニヤリ。
エンタメとしても完全に成立しつつインドの抱えている問題を失礼なじゃく?物語のキーとして伝えているのも良い。インド国内での反応は分かりませんが。
超おすすめです。
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