映画:工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス) と呼ばれた男

映画、工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス) と呼ばれた男、鑑賞。
https://amzn.to/3jkjTED

(1,241) 7.3
2時間17分 2018

頭脳と心理を駆使したリアルなスパイ戦を舞台に、知られざる北朝鮮の現実や、謎に包まれた金正日の実像を再現した真実のドラマ。演技派俳優による“心のバトルアクション”に世界が感嘆し、カンヌ国際映画祭で大絶賛&映画賞を総ナメにした超一級の最高傑作!核開発の実態を探るべく北朝鮮に潜入した韓国工作員パク・ソギョンは、実業家に扮して高官たちをだまし、最高指導者・金正日に近づこうとしていた。だが韓国機関が北朝鮮と裏取引に及んだことで、最大の危機を迎える。パクの正体がバレそうになるなか、運命の歯車は想像を超えて動き出す──!!

アマプラ
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ネトフリで観てたのに…

ネトフリでの配信期限が「01/31」!
https://www.netflix.com/watch/81019389

で見ている最中に31日の日を跨いだので…途中で視聴断絶…

しょうが無いので?アマプラで鑑賞。

(とか思っていたら!

ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!

のお笑いのマミィの酒井の七変化を観るためだけにhulu契約復活したので…そっちで観ればよかった!レンタル代が掛からなかった!)

七変化企画は相当長いしボブ・サップも高額上位者で!マミィの酒井なんかギャンブルクズネタ廃人系お笑い
かと思っていたら!

歴代トップ金額投票になるという異例の自体に!
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!
20230/1/25放送
https://www.hulu.jp/watch/100134852

で、話は急に戻りますが…

実在した「黒金星(ブラック。ヴィーナス)」というスパイを元にしたフィクション。

朝鮮総連系の在日も出てきますが、この辺はハリウッドのへんてこ日本描写と違い超リアル!

そして全ての身分、戸籍、軍歴を消して商売人として潜り込む…。

毎日酒を飲み歩き、賭場にも出入りしまくり。
しかも元情報部、というのを餌にして堕落した生活でわざと借金も。
そして自己破産までやる…。

上司はこの件を知ってるのは3人だけだ、と…。

その3人は誰ですか?と問うと…

私と、大韓民国国家情報院(安全企画部(韓国の諜報機関))
のトップ、そして「コードワン」(!)の3名のみだと…。

ってのは北もある程度知っていて、というかトラップ情報を流して。
超昔に国家情報インテリジェンス系に在籍してたけど…というのもワザとの撒き餌!

そして周囲の全てがスパイに見えてくる…

そして米国の潜入囮捜査官モノ?にあるような頼れる人が誰もいない孤独さ…。

囮捜査官の場合は最悪?周囲に犠牲が無ければ離脱!かつ完全身分偽装転籍で違う身分で違う街で暮らせる…
(マフィアの証言を得る為の保証プラン、とかは可能かもですが…。そこで偶然見つかっちゃう系?の映画も多数ですが…)

本作の場合は…

「もし最悪の場合には政府と安企はお前の存在を完全に否定する。最悪の事態になったら…決断は任せる…。」

と…

部屋には盗聴だらけ!
落ちている髪の毛の位置も把握!

この辺は現在のCIAでも遅れているかもしれないオールドスパイの手順!
(ハイテクじゃなくて)

この辺、麻生幾の小説、「外事警察」と「ZERO」を思い出した!

ZEROの感想は下記。
究極のスパイマスター同士の戦い
警察内部の公安、外事警察の秘密組織、チヨダ、サクラ、そしてZEROの話
https://ivva.info/pub/book/00026.html

「ZERO」はジャパニーズ・エスピオナージュの最高峰!だと勝手に思っています。
フォーサイスに匹敵するぐらい?
チヨダ、サクラ、ZEROは県警本部長(キャリアコースね)でもどこの署で誰が何をしているかも把握出来ない…。

「ZERO」
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”一九四七年の誕生以来、存在自体が国家機密という厚いベールに包まれた全国公安警察の頂点〈ZERO〉。だがその極秘組織もその巨大さゆえ時代に適合できなくなっていた。そんな時、警視庁公安部外事二課で中国を監視してきたウラの捜査官・峰岸智之は中国大使館による大掛かりな諜報活動事件の端緒を掴むが……。日本スパイ小説の大収穫!”

外事警察
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”日本国内で国際テロに対抗する極秘組織・外事警察。彼らの行動はすべて厳しく秘匿され、決して姿を公に晒さない――。高まっていく日本へのテロ攻撃の可能性、その実態を懸命に探る警視庁外事第3課・住本に舞い込んだ情報とは……。熱気をはらんで展開する非情な世界を描き切り、ドラマ「外事警察」の原点となった傑作警察サスペンス小説。”

上記は警察のインテリジェンス機関ですが…さらに「ウラ」、「ヤマ」と呼ばれる警察配下?黙認の?非公然組織の話題も出てきます。

自衛隊の場合は…。

読書×2:自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体、「裏モノJAPAN」ベストセレクション 欲望追究の20年史
https://ivva.info/blog/archives/2019/0309014101.html

帝国陸軍から自衛隊に引き継がれた“負の遺伝子”とは? 日本が保持する「戦力」の最大タブーとは?――身分を偽装した自衛官が国内外でスパイ活動を行う、陸上自衛隊の非公然秘密情報部隊「別班」に迫った衝撃レポート! 別班と三島由紀夫の接点、別班と米軍の関係、海外の展開先、偽装工作の手法、別班員になるための試験問題……災害派遣に象徴される自衛隊の“陽”とは正反対の“陰”の実体!

映画:KT
https://ivva.info/blog/archives/2019/1020192428.html

1973年8月8日、金大中・元韓国大統領候補が九段のホテル・グランドパレスから突然姿を消す…。5日後、ソウル市内の自宅前で目隠し・傷だらけの姿で発見された。当時、彼の消息を巡って日本と韓国そして米国までをも巻き込んだ国家間の緊張は極限まで高まった。拉致・暗殺指令を受けた諜報部員たちは、なぜ彼を殺さなかったのか?計画に関わったとされる日本人が“空白の5日間”に取った行動とは?「政治的妥協」という形で真相究明の道を閉ざされた事件の背後には、一体どんな「真実」が隠されていたというのか…?

KCIAによる日本での金大中誘拐作戦
とにかく昭和感が半端無い!ネトフリの全裸監督の昭和感も凄かったけどこっちのが断然凄い!2002年の映画だからか?
自衛隊の調査部のアジトがしょぼい!隊員皆で大掃除…アジト開きの宴会もしょぼい…一升瓶に瓶ビールにトイレットペーパー…リーダー自ら宴会の後始末…
受付嬢を雇いますがお茶汲み以外やる事無し…
で、誘拐の真相は闇の中ですがかなり史実に近いらしい
怖いです

CIA等は委員会、大統領の了解の元に活動が出来ますが、自衛隊の「別班」の場合は…。
合法ではないので、恐ろしい事に…。

CIAの入り口のロビーの壁には星が並んでいて。
その星の数は名前は表せないが作戦活動中に亡くなった人の数…。

日本の自衛隊じゃない警察のインテリジェンス機関の捜査員も…。

普通の警察官に職務質問されても偽装で答えるしか無い…
または緊急離脱…

そして登場する某国のスパイマスターは…すれ違った人の顔全部記憶出来るとか…。
自分の後ろの顔まで把握できるとか…(詳細伏せますが)
なので追跡班、尾行班が超複数で待機、して危険があったら班ごと離脱、で新規班に引き継ぎ、とかね…。

閑話休題

スパイマスター同士の究極の戦い!

あ、本作はスパイマスター同士の戦いメインって訳でも無いかもだ?

自分もスパイだが北の要求を飲んでダブルスパイになる、というのを韓国の情報部に伝えてエサ情報を得て北に与える、というトリプルスパイに!

でも自分は下衆い資本主義塗れの拝金主義者、の体で。

あと映像とか劇伴も静かなトーンでメリハリ効いた、シーン毎にいい感じ!

お互いスパイ同士、分かった上での戦い!

単なる食事なのに究極の駆け引き!

そんで停電から…全人格を賭けた…国間ではない周囲の人の命を賭けた取引であると!

「北の核の資料はCIAに渡すな。(選挙前で)話が複雑になる」

そして核問題と南韓の政治問題がややこしいことになって。
無茶な注文を突きつけられる主人公。

そんでこっからがどんでん返し!
巨大な裏取引!

そして最後が!
ネタバレじゃないから言うけど漢同士の友情で!

そしてメチャクチャ恐ろしいシーンに突入、

からの!10年後!

南北融和の為の互いのトップアイドルの撮影、会見!

ネタバレなんで書きませんが、その後がこんなに!泣けるなんて!

上記のようなエッヂの効いたストーリー、シーンが最後にこんな事になるなんて想像だに出来なかった!

ラストのクレジット?字幕のみの表示も!

それだけで泣ける!

以前本ブログで書いた、韓国映画の
楽園の夜
ヤクザ、マフィア映画の食事シーン、より静かで怖い…

そりゃあ国家間で北の超絶スパイマスターとの対決シーンなのでね…

そして外貨が欲しい北の経済幹部と北の保安スパイも静かな微妙な会話で駆け引き!
南朝鮮の大企業の広告撮影を北韓で行う、&ホテルの誘致など

金正日との対面の前のシーンと対面のシーンは本当に怖い!

スケールもデカいシーン。

対面の前に…色々と検査…血液検査など…
(伝染病の予防です)とか説明はありますが…

そしてアイマスクを付けて車に乗せられて…船に乗せられて…
船内でも尋問…

そして将軍様を守る、究極完全訓練済?洗脳済み?の究極軍人野郎共の軍隊の兵士達?SP?が大量に居並ぶ中を…

歩いていく…
(超怖いお…)

この金正日との対面、会談シーンは緊張感半端無いドキドキ感!&怖さ!
何か1mmでもミスったら死、だけじゃ済まなそうなヤヴァさ!

あ、あとネタバレにはならないかと思うので&フックになると思うので

金正日登場シーンは可愛いワンちゃんがファーストカット!

そして超ヤヴァイ交渉の後もワンちゃんを可愛がる…

ってのは007とか何とかの巨大陰謀組織のボスの典型的描写かな?

でもワンちゃんが可愛いので怖いよ…逆に…?

(007の古い作品の悪の組織は。会議中はボスの顔は映さずに膝の上の猫ちゃんを撫でるシーンのみ、で会議中に過去に?ミスった?裏切った?かなんかで出席中の人が消されて…椅子が自動的に沈んでいく…のを他の出席者も眺めていてキリキリしたシーンに?なって的な?)

で、商売の商材は…北韓の核施設を突き止める為に&北韓の利益にもなる微妙な案件!

そして超大に並ぶ原ナマ、ドルのアタッシュケースの山…

北韓の田舎の街のストリートで極貧の人達が圧政で地獄の風景も。

主人公の演技も凄いイイ!北朝鮮側の人達の演技も!

撮影とかロケとかエキストラの規模感出来すぎてて…
あと北朝鮮での?どう考えてもドローン撮影っぽいシーン多数なのは?

本邦の映画のだめ感を認識した?

90年代の話で主人公の使う携帯がモトローラのスタータックなのも懐かしい!

チュ・ジフン:チョン・ムテク(北朝鮮国家安全保衛部課長)

が、死ぬ程クールな役どころ(北韓の元首を守るスーパースパイマスター!)な所がカッコいい!

40代を迎えたチュ・ジフンへの注目度が上昇中!年齢を重ねるたびに存在感が増す圧巻の演技
https://hominis.media/category/overseas/post9053/

下記のWikipediaはネタバレ有りなので読まない方が吉。

工作 黒金星と呼ばれた男(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A5%E4%BD%9C_%E9%BB%92%E9%87%91%E6%98%9F%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%94%B7

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