ロッキー・ザ・ファイナル、鑑賞。
今度こそ引退したロッキー。イタリアレストランの経営。
店は綺麗で料理も美味しく流行っている。
でも最大の理由は宣伝塔のロッキー。テーブルを回って昔の試合の話をファンに聴かせるというエンタメ付きレストラン。ほとんどの客はそれ目当てかな。
ロッキーって性格いいし喋りも朴訥だけどユーモアのセンスあるし、よく合っていると思う。そのエンタメ無しでも流行ってそうなお洒落なレストラン。そんなに大きくはないけど料理も美味しそうだし。
1作目に登場した少女がおばさん役として登場!しかも本人!って言っても誰だか分からないじゃん…。
と思いきやファンには分かると思う。1作目に登場したちびっ子の不良少女です。つって分かるのはロッキーファンだけだよね…。あの少女がこんな熟年女性に。そしてその女性の境遇とその息子。
ロッキーの息子との葛藤。息子の人生も描かれますがこれまたツラい。どこに行ってもあのロッキーの息子という肩書きが付いて回るしサインねだられまくり。親の七光り。
もちろんロッキー本人はどこに行ってもハーイ!ロッキー!と声掛けまくられます。スポーツニュースが放映したコンピュータシミュレーション試合(詳細は後述のトリヴィア)で現役チャンプがロッキーに負けます。怒る現役チャンプ。そしてロッキー復帰。現役チャンプとのエキシビションマッチ。エキシビションだけど…。
キンシャサの奇跡でモハメド・アリに敗れたジョージ・フォアマンは45歳で!!ヘビー級チャンピオンに返り咲いた!というのも部分的に本作のアイディアになっているとのこと (これまた by IMDbのトリヴィア情報ね)。
そしてストーリーの強力なフックとなっているあるプロットについては強度のネタバレなんでこれは書けません。是非観てちょ。
また例によってIMDbとWikipediaからトリビアを引っ張ってきます。ネタバレ有りなので未見の人は読まないでね。そしてIMDbのはがんばって訳してますが誤訳あるかも&面白くないの飛ばした&後半眠くて挫折…。
- 過去のシーンがフラッシュバックで登場しますがロッキー5だけは無し。
- ロッキー作品は冒頭に前作の要約シーンがあるが本作はそれ無しで始まるのでファンにはオッと思わせますね。
ロッキー・ザ・ファイナル エピソード・その他 (Wikipedia)
ロッキーとディクソンの試合シーンの撮影に当たっては、ブッキング等の都合で相応しい舞台が見つからず、ロケ地の獲得が難航していた。その過程でスタローンは、HBO(アメリカのテレビ局)がバーナード・ホプキンスとジャーメイン・テイラーの試合のプロデュースを計画している事を知り、それを活用しようと提案しHBOもそれを承諾。そしてホプキンスとテイラーの試合直前に、実際の会場で試合を観戦に来た観客を前に撮影が行われた。
実際のボクシングの試合を観にきた大観衆の前での撮影だったため、スタローンはロッキーが登場する時、ブーイングや野次が飛ばないかと心配してたが、いざ撮影が始まりロッキーが入場したところ、観客はスタッフが指示も打ち合わせもしていないにも関わらず大歓声で迎え、ロッキーコールまで巻き起こった。後にスタッフが語ったところによると、「このすぐ後にプロ(ホプキンスとテイラー)のマッチがあったけど、ロッキーの歓声が何万倍も大きかったよ」という。
本作は、公開前に結末が知られてしまうことを防ぐため、四通りの脚本を元に撮影が行われていた。
スタローン自身は「この作品を55歳の時にやりたかった」と語っていたが(当時の実年齢は60歳だが設定上では50歳)、その一方で年月を重ねることで更に脚本が良くなったとも語っており、最終的には本人にとっても満足な出来になったようである。
- コンピュータシミュレーションマッチはモハメド・アリVSロッキー・マルシアノのThe Super Fightを元にした。The Super Fightについては
- を参照のこと。
- The Super Fightでは各種の可能性を検討しコンピュータはマルシアノが13ラウンドで勝つという結果を出した。結果を聞いたアリはそのコンピュータはアラバマで作られたやつだな、と語った。
- エンディングクレジットでロッキーのテーマがかかるのは本作のみ。
- ロッキーのテーマが流れるジムでの筋トレシーン。ウェイトが本物だとするとロッキーが上げた重さはベンチプレスで365ポンド = 165キロ、デッドリフトで315ポンド = 142キログラム、スクワットで495ポンド = 224キロ。
- ポーリーの肉工場でのロッキーとポーリーの会話。ポーリーは、ロッキーの彫像を降ろされて腹を立てているかロッキーに聞く。これは実際の論争を元にしている。詳しくは映画 : ロッキー3のトリビアのロッキーの彫像の実際の騒動を参照のこと。
- DVDコメンタリーでシルベスター・スタローン曰く、ロッキーとマリーの会話シーンの幾つかは即興で脚本無しで撮影したと。
- スタローン本作のために6ヶ月トレーニングした。
- スタローンは最初Roy Jones Jr.にチャンピオンの役をオファー。スタローンは31回も彼の留守電にメッセージを残したが返事無しだった。
- DVDは映画から削ったシーンがある。ロッキーが息子の働いているビルでエイドリアンに似た女性を見かけ彼女じゃないと気づくまで追いかけるシーン。スタローン曰く、ロッキーの孤独さは十分に演出されてたためやり過ぎと思って削ったとのこと。
- スタローンは最後のファイトシーンで実際に殴られ気を失ってしまった。
- 本作はロッキーのファイトシーンで始まらない唯一の作品。
- 作曲家ビル・コンティは本作のために1曲だけ書いた。マリーのテーマ。
- 最後に撮影したシーンはフィラデルフィア美術館を駆け上がるシーンだった。スタローンはわざとこのシーンを最後の撮影にした。その場面が象徴的な性質を持ち、とても感情的な経験になると考えていたため。またロッキーというキャラクターにさよならするにはもっともいい方法だと感じていたからだ。彼曰く、あのランニングはロッキーという経験全ての抽出だと。
- アリーナでのシーンは全てHDで撮影した。HBOのPPVに対応するため。それ以外はスタンダート35mmで撮影。
- 作品のリリース後、評論家はボクシングシーンが今までで一番リアルだと評価した。スタローンの仮説ではリアリティさの一番の要因はパンチの際のサウンドエフェクトだと。本作のパンチの音は本物の音を使った。それに対し、過去作ではパンチの音にショットガンの発射音、ボトルの割れる音、チェーンやバットが濡れた皮を叩く音を使用していた。
- DVDコメンタリーでロッキーが自分のレストランで過去のファイトを客に語る、という本作のアイディアをヘビー級チャンピオン、ジャック・デンプシーから思いついたとのこと。
- ググっていたらこんなのを発見。
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