U・ボート、鑑賞。
耐圧深度をとっくにオーバーしてるのにさらに潜行。
周囲から船体のきしむ音がギリギリと耳を攻め立てるように響く。
水圧の余りボルトが弾丸のように弾け飛んでくる。
さらに船体のすぐ横での爆雷の爆発。
振動は地震なんて目じゃないほど。
恐ろしく狭苦しい中で、多人数の共同生活、悪臭。
敵駆逐艦のソナー音が鳴り響く中、音を立てず息を潜めて通り過ぎるのを待つ。
沈降が止まらない!
水漏れが止まらない!悪夢!
でも夢じゃない!戦争の狂気!
100万回戦争反対と叫ぶよりこの映画観たほうがよいよ。
怖いけどね。でもちゃんと映画としても成立していて面白いんです。
スリル、ドラマ、スペクタクルなんでもあり。
そしてもちろん戦争賛美ではないのです。
映画のラストはここまで皆で力を合わせてきたのになんだそりゃ!
ここまでの地獄の航海は何だったんだろう?
そこまで行くと本当にイギリスとかドイツだろうがどうでもいい。
余りにもあっけなく、切なく、究極的に空しい。
映画冒頭のタイトルだとUボート乗組員4万人のうち3万人が戦死だそうな…。
漫画、沈黙の艦隊が好きな人はさらに必見です。
音楽も有名。聴けば分かります。
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