読書 : ベイジン

ベイジン(幻冬舎文庫)、読了、したのは相当前なんですが。

ハゲタカ真山仁著。

中国の威信をかけた巨大新型原発の開発のため赴任する日本人技術者。

というと「大地の子」の製鉄所開発のように日本と中国の文化の違い、メンツ、共産党の権力闘争やらの政争の具として使われるのは勿論。

開発の何年も前から北京(ベイジン)オリンピック開催の生中継中に起動するというのは党のそして国家の威信を守るため確定済になっててどう足掻いても変更できない。到底それには間に合わない無茶なスケジュール。日本人技術者は安全を確保するために色々と画策しますが…。

ネタバレじゃないと思うので書いちゃいますが本作は2008年に出版。

福島の3年前なのに原発のクライシスは福島原発事故とかなり似ています。SBO(ステーション・ブラックアウト)に至るまでとかその後の危機とかほとんど一緒じゃないか!

でも結末が弱い。藪の中というか…。微妙に希望も感じますが。そういえばこの著者の本ってこういう感じで続編が描かれるパターンが多いんだよな。でも本作はさすがに色々あるので書けないかもね…。

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