ネットフリックス「THE DAYS」:福島原発事故を描いた全8話

映画の「Fukushima 50」も凄かったけどネトフリの本作「THE DAYS」の方が凄かった

全8話

THE DAYS

Fukushima 50より全然スケール感デカい!

Fukushima50

Fukushima 50

そしてネトフリの本作、

THE DAYS
https://www.netflix.com/watch/81234490

未曽有の原子力災害が発生した福島第一原発。責任を問う批判の声と英雄としての称賛を浴びながら、政府、会社組織、現場担当者たちは、命をも奪いかねない見えない脅威に立ち向かう。
出演:役所広司、竹野内豊、小日向文世

「東央電力」という架空の名前になっていますが、映画内ではほぼ略称で「東電」と呼称されている。

バイオハザードより怖い!ってのはあたりまえ←失礼

ライトの色が黄色で統一されていて凄い嫌な怖い感じ。
途中からライトの色切り分けてて何かを表してる?

小日向文世の総理の狂った演技が良い
東電を叱りつけても何ともならないし、情報も入ってこないし、保安院には何聞いても可能性は0ではない、と…

総理が福島を突如訪れて。吉田所長が決死隊を組織してベントに手作業で向かう…と聞いた時から目の色がやばい…。

決死隊
suicide squad

吹越満の官僚の悲しさ…

凄く突き放した言い方で当事者感無いかもですが…
人類には扱うの無理だった技術だったのかもしれない…。

でも化石燃料の燃焼も炭酸ガスが…
太陽電池技術も送電コスト、生産、廃棄コストも考えると…。

AO弁だ何々弁だ、が迷路の様に複雑な巨大な施設の中に分散
しかも真っ暗な中。
とにかく弁やあちこちに技術が分散し過ぎていて。
誰もトータルでの原発を把握しきれてない感じ。

弁を開けに行くにも線量が限界でギリギリで撤退の繰り返し。

しかも放射能は全く目に見えなくてメーターか音に寄るしか無いのが更に怖い。

決死隊で突入した社員がオフサイトセンターに戻って服を脱いで除染しますが…。

災害の影響でお湯が出ず、外で真冬の中、真水で体を洗う。

洗い終わって再度、メータで測るが除染しきれてません!再度体洗って下さい!と…。
二人共、気が狂った様に体を洗う…。肌が赤くなるまで…。

エピソード6

「車で通勤している社員に呼びかけてバッテリー掻き集めて!」

…。

「提供を嫌がっている社員もいると聞きました。もしここを離れるってなった際も自分の車は使えないって訳だ」

自動車のバッテリーを掻き集める自体って…。

そして線量計が鳴り響く中、爆発後の煙の中で自衛隊員だけじゃなくて、大量の社員が…。

怪我で倒れまくっていて。でも

「放射線量が高いはずです。ここから離れないと。あなた達だけでも、先に行って下さい」と…
爆発の影響で大怪我してるし、防護服も破れて足とか剥き出し…。
自衛隊員が肩を貸したりして救護してますが、線量計のアラーム鳴りっぱなしが、そこら中から続く。

そして脱出の為に、車を見つけるが…隊員がこの車で行きましょう、というと。
ボンネットが開いている車は私達がバッテリーを取り出した車です、と。
全てが裏目に出る。

アラームがそこら中から鳴りっぱなし、ホコリまみれの中。

エピソード7ではもっと大変な事に!

そして被害者の名前が逃亡者として2chに…。

本店からの無理な要請に。

吉田
「こっちは現場で80時間以上戦っているんだ!本店や官邸の顔色伺って躊躇しているわけじゃありません!」

エピソード7
では総理のあの発言も出てくる…

「このままでは日本国は全滅だ。撤退など有り得ないぞ。撤退したら東電は100%潰れる。逃げてみたって逃げ切れないぞ!」
「東電の情報は不正確だし誤っている。一号機の水素爆発はTVが映し出しているにも関わらず、政府への報告は一時間遅れだ!」

ほとんどのものを退避させた後…。
残った所員でシーンと静まり返った中。

所長:
「腹減ったなぁ、何か食うか?」

所員達
(笑い)
「お!煎餅見つけた!」「こっちもたくさんありますよ」
「これ汚染大丈夫か?」
「いまさら言えますかw」

エピソード8

首相旧知の専門家が最悪のシミュレーションを見せる…。
東京千葉神奈川も人が住める状況じゃなくなる。
5千万人の避難が必要…。
相当数の企業も…日本の経済は…。

日本の三分の一に及び土地が、数十年に渡って使えなくなって…。
国は北海道と西日本に分断されるのか?

自衛隊ヘリが放水の決定なされたあと、隊員が皆揃ってヨウ化カリウムを飲むシーンも。

キャストも演技も皆素晴らしい。
命掛かった死ぬ程の演技!

そしてセットも美術も凄過ぎる!
これ相当な予算掛かってると思う…。

あと細かい所だけど段々ヒゲが…。ちゃんと辻褄合ってる。

各エピソード毎のタイトルが直訳系?で更に怖い。

下記は引用。

1
福島第一原発は水没しました

2011年3月11日、日本の首都・東京から225キロにある福島第一原発を高さ15メートルの大津波が襲った。波にのまれた4基の原子炉は冷却機能を失い、暴走を始める

2
避難の必要はありません

事故の詳細を知りたがる日本政府の問い合わせに対し、福島第一原発の回答は「何もわかりません」の一言だった。一方で、政府は会見で「あわてることなく自宅で待機するように」と国民に伝える。

3
放出する放射性物質は少量です

冷却機能を失った原子炉では核燃料が溶け始め、原子炉格納容器の圧力が上昇を続ける。このままでは格納容器が破裂すると判断した東電は、内部のガスを大気中に放出するという手段を選択する。

4
福島を見捨てることになる

全電源を失った状況では、遠隔スイッチで格納容器内のガスを放出することはできないため、人間の手で行うこととなる。運転員の何人かが後ろめたさを抱えながらも「この場から避難したい」と言い出す。

5
うちの会社は狂ってる

温度上昇を続ける核燃料を冷却するため、福島第一原発の所長は原子炉への海水
注入を決断する。しかし、東電本店からの返答は「政府のメンツを潰すわけに行かない。許可が出るまで待て」だった。

6
俺は生きて帰るわけにいかなくなった

必死の作業の末、格納容器の圧力がわずかだが下がったという報告が入る。東電
本店からは「今がチャンスだ」とさらに作業を急ぐように指示が下るが、所長は「もう少し様子を見たい」と断るのだった。

7
撤退基準を決めてください

2度の爆発で原発所員たちの士気は下がり、作業は停滞。政府や東電本店は遅れにいら立ち、所員たちに罵声を浴びせる。一方で格納容器の圧力は上がり続ける。所長は東電本店に所員の撤退を申し入れる。

8
日本崩壊のシナリオ

首相が旧知の科学者に助言を求める。日本の3分の1に及ぶ国土が汚染され、東京、神奈川、千葉など日本の主要都市に数十年に渡り人が住めなくなるという絶望的なシミュレーションが首相に伝えられる。

Netflixシリーズ「THE DAYS」 制作発表 & メインキャスト解禁
https://about.netflix.com/ja/news/netflix-reveals-production-lead-actor-for-netflix-series-the-days

製作ワーナーなの?この辺の関係さっぱり分からない…。

下記はYouTubeの動画。

KYODO NEWS 提供:東京電力
「どの道、吹っ飛ぶ」 東電会議映像、追加公開
2012/10/05
東京電力は5日、福島第1原発事故直後から記録された社内テレビ会議の映像約150時間のうち、約6時間分をホームページで一般公開した。3号機の水素爆発前には吉田昌郎所長(当時)が上ずった声で本店に叫ぶなど、緊迫した様子が克明に記録されている。

「一号機、燃料プール、今剥き出してます。飛んじゃったもんだから」
「じじいの決死隊で行こうかなと」
「ふえぇー!もう危機的状況ですよ!完全に露出してる」
「本店、本店!大変です!3号機多分水素爆発起こりました!」
「言うだけの人がうらやましいよ」
「ちゃんとやってよ」
「ドライウェルベント出来るんだから、おい吉田!すぐやれ!早く!余計な事考えるな!こっちで責任全部取るから」

【東電テレビ会議】情報統制と被曝〜震災3日後に何が(25分)
OurPlanet-TV

下記は追記。
やっぱブログとしてメモしておくと便利だねー!

あ、あと福島以前の小説や映画でもSBO(ステーションブラックアウト)について触れてたのあるはずだよ!

追記:

東北地方太平洋沖地震、2011/3/11(金)の個人的なメモ
2011.03.18
https://ivva.info/blog/archives/2011/0318234720.html

原発危機から色々考えた
2011.03.20
https://ivva.info/blog/archives/2011/0320113705.html

読書 : ベイジン
2012.05.13
https://ivva.info/blog/archives/2012/0513145618.html

ネタバレじゃないと思うので書いちゃいますが本作は2008年に出版。

福島の3年前なのに原発のクライシスは福島原発事故とかなり似ています。SBO(ステーション・ブラックアウト)に至るまでとかその後の危機とかほとんど一緒じゃないか

読書:原発ホワイトアウト、東京ブラックアウト
2015.02.10
https://ivva.info/blog/archives/2015/0210173451.html

2021/02/13(土)深夜の地震のTV報道からフォネティック・コードに思いを馳せた話
2021.02.15
https://ivva.info/blog/archives/2021/0215214957.html

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