ネトフリ:ブラック・ミラー シーズン6 (2023)
https://www.netflix.com/title/70264888
以前、ブラック・ミラーについて熱く触れたブログ記事は下記。
ネトフリのBlack Mirrorようやく観終わったよ!バンダースナッチ(インタラクティブ動画)も!超面白かったよ!
https://ivva.info/blog/archives/2020/1027211816.html
(2020.10.27)
その後、シーズン6が今年公開されてたのでようやくながらの鑑賞メモです。
ちなみに?タイトルの「ブラック・ミラー」?というだけあってハッピーエンディングの回はほぼ無いです。
ブラック・ミラーのブラックのノリに惹かれる人じゃないと駄目かも…。
オラは超大好き!
観たことない人はシーズン1のエピソード1を観てみて下さい。
そこでもういいや、か、超オモシロ、に分かれるかと思います。
胸糞悪い系、SF的に無間地獄、ディストピア、考え得る最悪の結末、あるいは考え得る最悪の事がこれから始まるのか…的エンディング、ハイテク社会の行き過ぎた超ブラックな未来、などなど…。
なので人の好みに大分左右されますが、そういう暗い気分になりたい時?もあるかと思うので、そういう時に観ましょうね?
あ、上記の記事で述べた「バンダースナッチ」(インタラクティブ動画)これはTVでは絶対に出来ない演出です。
途中で選択肢が出てきて選ぶまでの制限時間のメーターも表示される。
選択した事で後のストーリーが変わってきます。
(これ全部の枝分かれやり通してしまった…。ちょい昔の世界のコンピュータゲームがメインの話です。Isao Tomita、冨田勲のLPジャケットもチラッと出てきます。)
で下記はシーズン6の紹介文と感想メモです。
下記のスコアはimdbの現時点のやつ。
RottenTomatoのスコアは面倒だから調べなかった…。いずれ追記するかも?
1
“ジョーンはひどい人”
“Joan Is Awful”
★7.4/10 (36K)
世界的な動画配信サービスが、自分の日常生活を大物女優のサルマ・ハエック主演でドラマ化したことを知った平凡な女性。そこには、知られたくない秘密までもが映し出されていて..
最初は全く意味分からないが、段々と…中々の狂った展開に。
よくあるトリックかもですがトリック名を挙げちゃうと冷めるので伏せておきます。
途中からどうやって終わらせるの?って気になりだして…。
ストーリーのコアとなる、この仕組みもそもそも全く分からない!
でもこの辺でもまだ中盤ぐらい。
そして恐ろしい事実が…。ネトフリがネトフリをパロってるけど大丈夫?
(この辺がネトフリの懐の大きい所??w。ネトフリの契約条項を見直したくなったよw)
ブラック・ミラーらしくちょい未来、いや現在でも…?ひょっとしたら出来ちゃうかもしれない恐ろしさね…。
段々構造が複雑になっていき…。途中で「Wow!」的な展開に。
でもそれが…。
いかにもブラック・ミラーらしい皮肉や頓知が効いてる秀作。
結末は…もうちょっとブラック・ミラーっぽく頑張って欲しかった。
でもトータルで面白かった!
2
“ヘンリー湖”
“Loch Henry”
★7.3/10 (30K)
自然ドキュメンタリー映画の撮影のために、スコットランドのさびれた町にやって来た若いカップル。かつてその土地で起こった衝撃的な事件が、2人の運命を思わぬ方向に動かしていく
女の方は寂れてしまった理由を男とパブを経営している友人に聞く。
男の方は別のドキュメンタリー(つまらなそうな題材)に固執。
父も間接的に犠牲になってるし母の気持ちも考えるとこの事件のドキュメンタリーを撮るのは嫌だ、と言ってますが…。友人のパブ経営者が事件の膨大な資料を集めていた。だってドラキュラがこの店に来たようなもんじゃない?とか。
しかもパブの友人はドローン持っていて貸してあげるよ、と。
話中にネトフリの話が出てきますw(多分?実在しないっぽい話??)。
パブの友人曰く狂気事件を描いたけどそこは今じゃ大観光地だぞ!と。
どんどん堀を攻められて結局は彼女の熱意に乗っかりこの事件のドキュメンタリーを撮ることに。
パブの友人も糞に集まるハエみたいに観光客が集まるぞ!(←人はいいが口がとにかく悪いw)
各種新聞のスキャン、昔の報道映像も使いつつドローンや最新カメラでも撮影。
昔の報道映像には男の父も写っている(警察官だった。)
二人の撮影、編集作業がメインに。
途中でストーリーが予測出来たかな?
と思っていたら大間違え!
もっと予想だにしない怖い恐ろしい事に…。
STREAMBERRYというのがネトフリとして物語に登場します。
(前エピソードの”ジョーンはひどい人”にも…)
ネトフリが自虐、というか全世界的にパワーを持ってしまったことを自身で上手く揶揄してストーリーの題材に味付けとして使っている感じ…。この辺良い演出。
最後の結末は強烈なネタバレになるので伏せます。
でもこの辺…以前ネトフリで観た某〇〇的な真相に迫る的なアレっぽくて非常に良かったです。
後味最悪の胸糞悪い系。でもこういうエンディングこそが?ブラック・ミラーの真骨頂。
3
“ビヨンド・ザ・シー”
“Beyond the Sea”
★7.4/10 (30K)
80分
1969年、架空の世界を生きる2人の宇宙飛行士は、ハイテク技術を駆使した危険な宇宙任務についていた。だが、地球で発生した信じられない悲劇が、
2人の関係に暗い影を落とすことに。
いきなり訳分からん展開(定常運転w)。
そして残虐、そして無常観…。
2人の対比。全く逆の?感情に。田舎の奥さんの思いつきが!
非常に面白い展開に!
だがこの辺で誰もが恐ろしい予想、妄想をしてしまうのは間違いないでしょう???
でも幸せに進んでいきます。
本屋で名作SF「月は無慈悲な夜の女王」を勧める。
アメリカのド田舎と宇宙船のシーンが交互に描かれるのも大胆。
これまた胸糞最悪の後味悪い系。でもそこがブラック・ミラーの魅力。
でもこの回ちゅき〜♪
4
“メイジー・デイ”
“Mazey Day”
★5.3/10 (24K)
42分
ひき逃げ事故を起こしたことで、精神状態が不安定になるハリウッドスター。執拗(しつよう)なパパラッチの追跡が、彼女の精神をさらに追い詰めていく。
パパラッチの日常から。下衆い打ち合わせと下衆い撮影手法…。
主人公のパパラッチの女性は嫌気が差して映画か何かの撮影助手?AD?に転職。
だが撮影中の女優がやらかして失踪。仕事を失う。
ルームシェアの部屋のオーナーからも家賃の事や何かで…コーヒーショップでバイト。
女優がチェコから帰国し失踪。パパラッチ仲間からの誘い。
失踪した女優の写真撮るだけで3万ドル、ジャンキーの証拠が撮れれば4万ドル。
情報屋にまだ連絡取れるかな?と聞かれるが連絡先消しちゃったよ、と。
この辺でネット通信もダイヤルアップ接続だし携帯もスマホじゃなくて、ちょっと古い時代を描いている事が分かる。
超ハイテクな何がが使えない暗示?
でも徐々に行き先を探っていくパパラッチの女性。
結局、パパラッチとして活動再開。
ここから先はあっと驚く展開なので伏せます。
納得行かない人もいるでしょうが、小生古参のSF映画ファンなので?
この回もちゅき〜♪
5
“デーモン79”
“Demon 79”
★6.7/10 (20K)
74分
1979年、イングランド北部で靴売り場の接客係として働く内気な女性は、世界を救うために恐ろしい行為に手を染めなければならなくなる
冒頭のネトフリのロゴから制作会社、タイトルのフォント表示そして劇伴まで超典型的な昔のホラー映画テイスト。
これで単純に済む訳が無いのがネトフリよね?いやネトフリじゃなくても今どきこんな演出するってことは…なにか裏がある、と穿った見方?では無いと思うよ、普通そう思うよね?。
今どきこれか?ってことは…と普通にそう思うぐらい大胆に演出しちゃってます。
そこからの急に穏やかな音楽と普通の朝の日常、の落差が激し過ぎる!が細かく何か伏線残してる?って気になりだしてしまった…という状態で既に術中にハマってしまっていると言えるな。
普通の百貨店?的な靴売り場担当。お客様とのやり取り、販売など普通の日常で平穏。
なとこから、ちょっち…狂った思いもよらない事に巻き込まれていく、その様が面白い。
でもまだこの辺ではストーリーをちょっと疑っています。何か違うかも?的な?
結構滑稽に会話が進んでいくので。
そこから予想もつかない展開へ!
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